ROOM NO.1301 おとなりさんはアーティスティック!?

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

カギを持つ者だけが行くことのできる12階建てのビルの13階に住む住人達と、主人公の交流を描くシリーズ。自分に恋愛は向いてないと思い込んでいる主人公の「恋愛ってなに?」がテーマ。
あらすじとしては、初めて告白された主人公がその日拾った別の女性と関係を持っちゃって〜みたいな。さらには実の姉と〜とか。この時点でオマエの恋愛とは何だ?と突っ込みたいんですが(笑)
・・・とまあ、基本はエロゲのノベライズっぽい雰囲気。しかし心理描写だけ見ると非常に面白いものを感じます。ちゃんと青春してるよ〜みたいな。好き嫌いは別れると思いますが、とりあえず一回読んでみる価値はアリかも。
ちょっと気になるのがプロローグは大体のことが終結している時間での主人公と友人の彼女の会話というシチュエーションで、本編自体は回想シーンってかんじなんですが、本編にプロローグでの会話相手の娘出てこない、時間軸で示すと
1巻本編→2巻本編→?→→→→→1巻プロローグ(現在)
って感じで、プロローグと本編がちょっと離れすぎな感じがするところでしょうかね。まあ、そんだけ続ける気があるってことでしょうけど。
どちらかというと電撃文庫的なノリで、少なくともミステリーではないので注意。つーかなんでこれが富士見ミステリー文庫なのか疑問。むしろ最近は富士見ミステリー文庫はミステリーではないですね。気にしてはいけませんか、そうですか。
評価:A