きみとぼくの壊れた世界 / 西尾維新

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

維新、全開!これぞ「きみとぼく」本格ミステリのすべて!
ミステリの伝言ゲームは続いている!

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻(ひつうちさまとき)と櫃内夜月(よるつき)。その友人、迎槻箱彦(むかえづきはこひこ)と琴原りりす。
彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。 様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)とともに事件の解決に乗り出すが――?『メフィスト』に一挙掲載され絶賛を浴びた「体験版」に解決編を加えた「完全版」。

氏の本を初めて読了。
理屈をこねくり回したような、まわりくどい会話やどこかひねている主人公の一人称で進んでいく文章がツボにはまった。言葉遊び的な要素も面白い。そのくせ物語のテンポが非常によく、一気に読んでしまった。ちょっともったいなかったかも。
本格ミステリというよりはラブコメ?キャラもの?ジャンルとしては富士見ミステリー系(?)みたいな。あー、新青春エンタですか。なるほど。もっとも、ミステリなんてあんま読んだことないので良くわかんないですが。
戯言シリーズが、買った当初あまり時間がなくて未読のまま積んであるのですが、俄然読みたくなってきました。非常に楽しみ。